般若山長寿院観音寺は真言宗の寺で、市街地の中の寺として親しまれ、江戸時代(文化・文政期ごろ)には、高麗郡三十三か所霊場の十番札所として人々の信仰を集めました。

「法の音幾世絶えせず仰ぐらん百の願いの人の心よ」という巡礼御詠歌も残されています。

如意輪観世音を本尊としておりますが、西国三十三番・坂東三十三番・秩父三十四番観音霊場の各御本尊の写しを合わせた百観音も本堂に安置されています。

境内には、文殊菩薩・不動明王・毘沙門天・大歓喜天・荼枳尼天・大黒天・寿老人・布袋尊などもまつられており、特に、天狗地蔵は幼児のすこやかな成長を祈る人たちの厚い信仰が今も残っています。

堂内の建物は、慶応四年五月に起った「飯能戦争」によってことごとく焼失しましたが、明治十六年に再建されました。

鎌倉期のものといわれる五輪の塔や板碑や、俳聖芭蕉の句碑や水原秋櫻子の句碑もございます。

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